私とHey!Say!JUMPと

彼らを好きになったのは私がまだ高校生の頃。16歳。もう6年も前の話。画面の向こうでキラキラしている姿が眩しかった。自分の知らない世界が広がった感覚がした。

 

CDを買った。アルバムを買った。友達に誘われるがまま、コンサートに入った。FCに入った。音楽番組、ドラマ、映画、ラジオ。様々な媒体を勉強と部活の隙間で追い、毎年のお年玉で頑張ってやりくりしてグッズを買っていた頃が今は懐かしく感じる。私に「青春」という文字があったかは今でも分からないけど、あったとしたら確実にHey!Say!JUMPは青春に寄り添ってくれた存在だった。

 

好きの真っ只中、「伊野尾革命」などHey!Say!JUMPの第2章が始まった。個人仕事が増えた。アリーナツアーが取れなくなった。ドームツアーをやるようになった。肌で感じた「売れる」という感覚を忘れることはなかった。

 

でもその反面、音楽性というものに面白味を感じられなくなった。シングルは毎年3~4枚。出る曲調は1年前と同じ。1年に1回、「可愛い」をさせて「爽やか」をさせて、その次は「踊る」がコンセプトで「冬のラブソング」が続いて、音楽とパフォーマンスにマンネリを感じて、それに比例するようにコンサートも物足りなくて、「この値段でこれ…?」という疑問を感じてファンでいることを辞めた。(正しくいうとその頃のジャニーズJr.のギラギラがとても眩しくて、これが欲しい!と思ったこともきっかけではあった)

 

そこから5年。19~20のツアー「PARADE」は今までよりも圧倒的に楽しいコンサートだった。2020年の年始にはメンバー全員が舞台やドラマ、映画など個人仕事を持っていた。発表したシングルもそのカップリングも最高に良かった。そして留学に行った圭人が戻って来る年。Hey!Say!JUMP第3章が始まる予感がした。

 

だけどそんなトキメキと裏腹にコロナウイルスがやってきた。予定していた舞台は全部中止。そして帰ってくる!と心待ちにしていた圭人は帰ってこないことを発表した。

 

予感は間違っていたのかなとJUMPが出ていた音楽番組をぼんやりと見ていた。自分のアイドルに関する勘には自信があった。「売れる」「バズる」アイドルに関することのこの勘は外したことがなかったからの自信だった。

 

そんな中、上がった動画が「狼青年」と「千夜一夜」、「ナイモノネダリ」だった。

 


Hey! Say! JUMP - 狼青年 [Promotion Video (Short Ver.) ]

 


Hey! Say! JUMP – 千夜一夜 [Promotion Video (Short Ver.) ]

 


Hey! Say! JUMP – ナイモノネダリ [Promotion Video (Short Ver.) ]

 

声を聞いただけで彼らということが分かり、誰がどこを歌っているということが分かるくらいには好きだった。「狼青年」に関しては踊りで誰なのか分かるくらいにはのめり込んで見てしまった自分がいた。

 

全てを満足いくまで見て、出た一言が「やってくれたな...(笑)」だった。ここ最近、若手クリエイターとコラボしていることは知っていた。その集大成だなっていうのは考えればすぐに分かることだった。

 

でもそれ以上に音楽に対する彼らの能力が上がっていることに驚いた。こんな表現力持ってたんだ。こんな歌えたんだ。こんな踊れたんだ。歌えて踊れることは当たり前に知ってた。なんだかんだ毎年のようにコンサートに入り、「ここは生歌かぁ」と思う回数が多くなってきていたから。

 

踊りも改めて顔を隠してみてみると面白かった。身長差が大きいグループなのにここまでまとまって見えるのも改めてすごいと思った。高身長組が結構重心落としてるのもさすがだと思った。(低身長トリオに関しては何も言いません。あの3人は元から大きく躍る傾向にあったので)

 

「狼青年」は特に反響も大きく、「ジャニーズ」という色眼鏡の影響も大きいことに気づいた。ファンは必死に名前を隠し、外部からの声が増えるのも見ていて微笑ましかった(再生回数のお祝いして動画が一時出てこなくなったのは声を出して笑ったけど)(だてにYoutubeをやってるグループのヲタクをやっているわけじゃない)

 

今の私のTwitterのTLにHey!Say!JUMPの細かい情報は流れてこない。今の追ってるグループとJr.の情報ばかり。気づいたらカウントダウンとかいう面白いことしてたじゃん。なんで誰も教えてくれないのさ!!

 

そんな中、8th アルバム「Fab! -Music speaks.-」が発表された。ただコラボするのではなく、何か題材があってのなら面白いんじゃないかと話しがあったらしいこのアルバム。提供者の名前だけでワクワク出来る。

 

久々の感覚に胸が躍る。1ヶ月後にアルバムを手に取るのが本当に楽しみになってきた。こんなにも数字に結びついて欲しいと思える作品はHey!Say!JUMPでは初めてだ。こんな世の中だけどこのアルバムでのコンサートを見てみたい。その時はぜひ伊野尾、知念の二人が主導のコンサートであってほしいと願うばかりだ。

 

Hey!Say!JUMPの第3章はやっぱり始まっていたのかもしれない。